前回に引き続き、吉祥寺の「百年」で選んだ一冊。
文章、絵、装丁も全てご自身でされているとのことで表紙から世界感に引き込まれました。
児童文学のようなちょっと不思議な世界観の中、スマホや通勤の風景やショッピングモールが登場するようなリアルさがちぐはぐで、ずっと夢を見ているような感覚でした。
作者の夢の中にお邪魔させてもらったような気がします。
「透明な移動が曖昧な身体を運び、見知らぬ他者の生活を静かに貫くロードムービー」
というキャッチコピーも素敵です。
どこかに旅をしたくなりますね。
なにかがはじまる予感を感じたときに再読したいです。