しめの日記帳

日記を書きます。あと読んだ本の感想とかも書きます。

8月9日~8月12日の日記 お盆の帰省日記 お坊さんとお経を歌う

8月9日(金)
今日から4連休、午後から夫の実家の富山に行く。東京駅でお土産を買い、新幹線で飲むカフェラテを買い、かがやきに乗る。夜ごはんは夫の祖父母、両親とテーブルを囲み、お義母さんの手料理を食べた。おいしい。夜、神奈川で震度5弱の地震があった。関東大震災と同じ震源地らしい。昨日、宮崎でも大きな地震があったのでざわついた気持ちが収まらず落ち着かない。お風呂に入ったらお義母さんがスイカを切ってくれた。今年初スイカだった。

 

8月10日(土)
7時半ごろ起床。今日は10時にお坊さんが来られるとのことで、いつもより少し早めに午前中の「お茶」まで済ます。(この家では朝食と昼食の間に、家族そろってお菓子を食べる「お茶」の時間がある)お坊さんが来たので、家族そろってご挨拶した。夫の実家は浄土真宗の檀家で、先祖の月命日にお坊さんが来られて、読経するそうだ。お坊さんに声を合わせて、家族そろって読経する。経本にはハ長調とか音階を表すマークが書いてあって、楽譜みたいになっており、歌みたいで面白い。そのあとは説法を聞き、お墓参り。静かな一日を過ごした。

 

8月11日(日)
東京に帰る日。7時に起床、お仏壇にお参りしてから朝食を食べる。(この家では毎食前にお仏壇にお参りする習慣がある)義両親に富山駅まで送ってもらい、レストランでランチすることになった。なんでも食べていいよ、と言ってくれたで、アンガスフィレ肉のステーキ丼を食べた。かがやきに乗り、中央線を乗り継ぎ、アパートに着いたら室温38度で絶望。富山も暑かったけど東京に比べたら断然過ごしやすい気候だった。この殺人的な暑さ、早く終わってほしい。

 

8月12日(月)
お盆連休最終日引きこもってゆっくり過ごす予定が、冷蔵庫が空だったのでスーパーに買い出しに行った。開店直後のスーパーに行ったら、新鮮な果物がたくさんで嬉しくなってスイカ、桃、バナナをたっぷり買った。普段午後とか夕方にしか行かないので、朝イチのスーパーは嬉しいことを知らなかった。帰宅し、のもとしゅうへい氏の「海のまちに暮らす」を読んだ。東京を離れて真鶴で自然な時間の流れで暮らすエッセイだった。大学生の時に軽井沢とか下田で一か月住み込みでアルバイトしていたときのことを思い出して胸がきゅっとなった。今年は夏休みらしい本を読めていなかったので、今日読めてよかった。

海のまちに暮らす/のもとしゅうへい

 

 

7月16日〜7月20日の日記 声に出して詩を読むこと

7月16日(金)
出社の日。調子よく仕事を進めることができて楽しい。発注先との課題整理票を後輩にほめられて嬉しい。質問するときはなるべく相手がわかりやすいように質問したいし、自分が質問される時はなるべく調べられることは調べてから質問してきてほしいと思っている。自分の仕事もうまくいったし、教えるのもわりと上手くいった日だった。退勤後、今月の図書委員で買う本を探しに書店によるも特に目ぼしいものもなく帰宅。今日から通勤で読む本は「通勤電車で読む詩集」。百年で購入したやつ。開いたら、前の持ち主のものであろうフリーペーパーの切り抜きと、買った時のレシートが挟まっていてなんかいい感じ。本に、買ったときのレシートを挟むの良いかもしれない。

 

7月17日(水)

通勤電車で読む詩集/小野昌代

在宅勤務の日。前日にやるべきことはほぼ終わってるので、のんびりメール書いたり質問対応したりする。「通勤電車で読む詩集」を、昼休み、ベッドで寝転がりながら音読してみた。詩を読むとき、声に出して読むと、じっくり情景が浮かぶような気がする。一人で読むときの特別な読み方だ。定時に仕事をおわらせ、早々にお風呂に入ったら今日は夜が長くて嬉しい。お風呂に早く入るといいことしかないのに、いつも全然入れない。今日のこの感じを忘れず、明日からも早くお風呂に入りたい。

 

7月18日(木)
出社。夜は職場の人たちと飲み会。7月に退職した方と、7月に異動してきた方の歓送迎会だ。せっかくなので普段話さない人と話そう、と意気込むも座る勇気がでず、結局いつも話している人たちの近くで過ごす。ジョブローテとか転職の話をした。私は今の仕事を6年くらいやっているので、そろそろ飽きてきたし異動したい、と話したら、先輩に「自分の希望だとなかなか異動できない。手っ取り早く異動するなら、疲れたり精神的に辛いアピールを管理者に伝えないと異動できない」と言われる。私は今の部署は好きで、働く環境としても満足しているけど、そろそろ違うことをしないと人として成長できないと思う。前向きに異動したいし、常に健やかにいたいと思う。もしこのままステップアップとしての異動ができないのであれば、転職は身近な選択肢の一つだと思う。

 

7月19日(金)
SNSで「朝出かける前にギャツビーで体を拭いて、使ったシートを下着に挟むと涼しい」というのをみたのでやってみたが、涼しいというよりヒリヒリして悲しい。下着もシミになるし、自分の体からずっとギャツビーのにおいするしで微妙だった。
退勤後は、今日の夜は夫が不在なので、スタバで抹茶ティーラテといちごタルトを食べながら「百年の孤独」を読んだ。

 

7月20日(土)
「フライミー・トウー・ザ・ムーン」を観た。ファッションや車、街の雰囲気が1960年代のアメリカを感じられて良かった。実際の映像と、映画の映像が混ざっててどっちが本物かわからなくなるところもあって不思議な感じだった。人間ドラマとしても人々の会話がテンポ良く面白い。私はあまり映画で泣いたり笑ったりしないけど、途中思わず笑ってしまうシーンがあって楽しかった。家でニュースを見たら、雷雨で足立の花火大会が中止になったらしい。今日一日暑かったけど、花火をみるために暑い中頑張って場所取りしただろうに、知らない誰かのことを考えて悲しくなる。

 

 

 

 

 

7月7日〜7月14日の日記 都知事選挙と長野旅行

7月7日(日)

都知事選挙の日。今回は56人も立候補していてめちゃくちゃだ。いつも選挙新聞と政見放送でしか情報を仕入れないので、現職以外まともな人いないのでは…と思ったけど、現職はすでに二期やっているし他の人になってもいいなあ、と思ったので違う人に投票してみた。私はかなり保守的な人間だと自覚していて、それは多分両親が外国人とかをなんとなく嫌っている(昔の人でよくあるやつ)のがあったからだと思う。こういった偏見は良くないと思いつつ、自分の中で偏見がなくなるような出来事もない。投票行って外食(近所のラーメン屋でつけ麺)。夜、選挙特番を観ていたら、20時ちょうどに速報で当選確実が発表されていて、統計学すごい、と思った。今回はこれでよかったと思うけど、四年後のことを考えるとどうなってしまうのだろうと不安になる。

 

7月8日(月)

府中市で39.2度の観測市場最高気温を更新したらしい。暑すぎる。今朝は朝起きた時から身体がだるくて、夫もだるそうだったので、えいやで二人で年休にした。突発でも休める環境ありがたい。感謝。朝からモノポリージュニアをやって楽しい気持ち。せっかくの休みだったが外は酷暑なので引きこもり、Abemaで美味しんぼこち亀、MAJORをずっと観てた。「第一芸人文芸部 創刊準備二号」も読めた。一日ゆっくりできたので、明日からまた頑張りたい気持ち。

 

7月9日(火)

今日こそ出社。今朝は「味な副音声」を聞きながら駅まで歩き、電車では「へんしん不要」を読んだ。特になんの変哲もない一日。帰宅後、最近話題になっている「バチェロレッテ3」を観た。亜樹さんの話し方がスローなのに芯があって、可愛くて、私もこういう話し方ができるようになりたいなと思った。

 

7月10日(水)

在宅勤務。自分では、出社すると結構エネルギッシュに働ける方だと思っているが、家にいると何もやりたくない。だからといって出社はしたくない。働きたくない。働きたくなくて、勤務中にこそこそ新NISAについて調べて、今積み立てている銘柄とか金額とか整理した。そのあともうだうだして、なんとなく小学生のころやっていたブログの存在を思い出しアクセスしたらまだ残ってたので懐かしくなって遡って全部読んだ。父親と喧嘩した日の日記には「またぶたれた」、「さっき考えた親との喧嘩のとき反省してるっぽく見えるやり方を紹介」とかを書いていて、父親と喧嘩してぶたれている割にブログで愚痴るくらいには受け止めすぎていなくて、グッジョブ・昔の私!と思った。

 

7月11日(木)

朝ギリギリでバスに飛び乗ったら道も混んでいて遅刻確定の始まり。今日は生理2日目で、椅子から立ち上がったら何か固さのある物が出た違和感があってあわててトイレで確認したら、今まで見たことないくらい大きい血の塊でびっくりした。我ながらグロテスクで気持ち悪くなってきて、心なしか頭もクラクラしてきてきたので休憩室で休む。少し不安だったので調べたら、「生理中の血の塊は、量が多い時に出るくらいなら問題ない」とのことだったのでとりあえず安心。帰りにドラッグストアでイブクイック(私のお守り薬である)を買ったら薬剤師さんに「もっと早く良く効くものがあるけど紹介しましょうか?」と言ってもらったけど、こんな声かけ初めてでびっくりして断ってしまった。店を出てから、何の薬を紹介してもらえたのだろう、とずっと気になっている。

 

7月12日(金)

雨なのにスーツで出勤しなければならない日。外部の打ち合わせがあり、たまたまそこが就活で落ちた会社だった。懐かしい気持ち。他部署の上司と、同僚と三人で電車に乗ったけど話すことがなさすぎて気まずかった。

 

7月13日(土)

大学時代の友人に会いに、夫と松本に行く。朝8時に出発したのに、中央道がめちゃくちゃ混んでいて4時間半かかった。友人とはカフェ巡りをしようと決めていて、いくつかカフェを周りながらお喋りし倒した。なわて通りでかわいい犬の箸置きをゲット。友人とお別れした後は、本日の宿である鹿教湯温泉へ向かう。部屋食ができる素敵な宿だった。山の幸最高。私は海より山派なのだ。

 

 

7月14日(日)

慣れない環境で寝ると絶対に目が覚めてしまうのだが、今日ももれなく何度も目が覚めてしまい、せっかくなので朝風呂することにした。旅館に泊まった日の朝風呂って特別な感じがして、夜に入るよりもスッキリした気分になる。部屋で朝食を食べていたら、テレビのニュースでトランプ氏が演説中に撃たれたのを速報でやっていてつい見入ってしまった。命に別状はなくてよかったけど、撃たれたあとあんなに拳を突き上げている様子を見たら、凄すぎて泣けてきた。生きててよかった。
チェックアウトして、上田城近くのカフェにコーヒーを飲みに行く。古民家を改装したお店で雰囲気はかなり良し。カウンターに座って、店主が並んだドリッパーにお湯を注ぐ様子を眺めながら、私のコーヒーとチーズケーキを待つ。贅沢だ。隣に常連さんが来て店主の方とお話もしてて、リアルコーヒートークだ…!と思った。雨だし。

TORTOISE COFFEE/トータスブレンドとチーズケーキ

いい時間になってきたので「NABO」へ。上田にこんな素晴らしい本屋さんがあるなんて知らなかった。この二日間でいちばんの感動かもしれない。二階まで、端から端まで全部見て、合計八冊購入。興奮してたと思う。NABOはカフェも併設されていて、私は「ホットチャイ」、夫は「レモンティーソーダ」を注文して、買った本を読みながらのんびり休憩した。

「NABO」で買った本

 

お店を出て、ツルヤ(長野のご当地スーパー)で、昨日友人に勧めてもらったパンとアイスなどを買い帰宅。大雨と霧と渋滞で大変な中、運転してくれてありがとうの気持ちでいっぱい。

車内で、そういえば「バチェロレッテ3」が最終回を迎えたことを思い出し、帰宅してすぐ観た。ここでは多くは語らないが、宇宙猫みたいになった。なんだか疲れた。もうへとへとだが明日も休みなので問題ない。三連休最高。毎週こうであってほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

6月23日~6月30日の日記 雨のコンビニで転んで悲しい 風呂に入らず寝る

2024.6.23(日)
夫の妹夫婦が家を建てたとのことで遊びに行った日。年はあまり変わらないのに家が買えるなんて凄すぎないか。差を感じる。おうちはすごくきれいで、眺めもよくてとてもよかった。初めて人生ゲームをした。人生ゲームをしていたら、私が小さい頃に家でモノポリーをしていた記憶がぐわっと急によみがえってきてとても懐かしい気持ちになった。私は昔、ジュニアモノポリーが大好きで、よく父と母と3人でやっていた。なんで忘れていたんだろう。夜、ヤフオクで当時のジュニアモノポリーを落札した。

 

2024.6.24(月)
今日の最高気温は34度。夏か?梅雨はどうしたの。家を出るのも遅れたし、暑いし、でバスで駅まで行こうとしたら、バスがめちゃくちゃ遅れて遅刻確定だったけど、電車も遅延していたので、周りと同じように電車遅延の顔をして普通に遅刻した。夫が仕事を休んでいて、スタバでイチゴバナナフラペチーノを買ったよと連絡がきて、私も飲みたくなったので退勤後飲んだ。今月限定のバナナと、いつも限定が終わったら頃に突然出るイチゴが混ざったやつの味がした。

 

2024.6.25(火)
今朝も暑い。週末に買ったグレーのラメトップスが着たかった日。新しい服を着る日だけ、朝はちょっと嬉しい。最近は暑くて毎朝バスに乗っているし、通勤中にコンビニのアイスコーヒーも買ってしまう。暑くて酸っぱいものが食べたくて、夜はコンビニの冷やし中華と、砂肝ポン酢を食べた。

 

2024.6.26(水)
東ひかりさんのXでのポストがよかった。
-私のいのちは薄い白色でラメが入ってる。光に翳すときれい

 

2024.6.28(金)
忙しくて22時まで残業してくたくた。疲れていたのでコンビニでおにぎり買って食べながら歩こうと思いコンビニに入ったら、入った瞬間滑って転んでひざを強打した。痛い、悲しい、恥ずかしくて、ゆっくり起き上がってそのまますごすご帰る。日中雨だったので床が滑りやすくなっていたのだろう。一気に気持ちが落ち込んでしまい、家に帰ってもダメで、お風呂にも入らずそのまま寝た。

 

2024.6.29(土)
昨日風呂に入らず寝たので気持ちが悪くて5時に目が覚めたのでシャワーを浴びた。今日は朝からネイルの日。お姉さんと話したこと。・男性美容師が嫌なこと・まつ毛パーマについて・友達と同じ職場で働けるか について。面白いこと話した。

ネイルのあと、一昨日発売になった「百年の孤独」の文庫版を求めて本屋を二件はしごするも見つからず。それなら、とこれも一昨日発売になった「岩倉アリア」というゲームを探すも売ってない…。慣れないサンダルでお店はしごしていたので靴擦れして痛いし、昨日転んだひざはでっかいあざになっているしで悲しい。悲しみに暮れて帰宅。結局DL版で「岩倉アリア」を買った。「岩倉アリア」、話は面白いのだが痛い描写が多く、だんだん手に力が入らなくなってきた。この現象を調べたら「血液恐怖症」というのが当てはまりそうだ。たしかに小さいころから、保険体育の授業でケガとか出血の話を聞くとぞわぞわしたり手に力が入らなくなることがあった。気持ちがずっと落ち着かなくて、部屋で踊ったり暴れたりしたら少し落ちついた。このゲームはゆっくり休みながらやる。

 

2024.6.30(日)
一日中「岩倉アリア」をしてた日。昨日から体にだるさがあり、今日も一日中体が重たかったので、今日のお昼は初めて出前館を使ってみた。CoCo壱のポークカレー ハンバーグ乗せだ。CoCo壱といったらポークカレー ハンバーグ乗せなのだ。小学生の時から変わらない。夜もダルかったので外食。せめて行ったことない場所に行こうと、ちょっと離れたパスタ屋さんで食べた。帰りに行ったことのない名前も知らないスーパーに寄り道してお米とかフルーツとか色々買った。知らないスーパーに行くのは冒険みたいで楽しい。

 

 

 

【BRUTUS -夏は、SF。】を読みました 私の好きなSFについて語る

先日発売した「BRUTUS」の最新号「夏は、SF。」を発売前からずっと楽しみにしていて、最高に良かったので、今回は本誌の紹介と、私の好きなSFについて書きます。

 

BRUTUS No1011-夏は、SF。

 

表紙はドラえもん。SFはどうしても小難しいイメージがあると思うので、こういうデザインにすることで広い層が手に取りやすいですね。
内容は、シンプルにSFについての対談や、作家やアーティストの方々のおすすめ作品などが計400作品(!!)も紹介されていて、初めてSF作品に触れる方も最初の1冊を選びやすいですし、SF好きな方にとっても、お気に入りの作品が語られていて嬉しくなったり、興味あったけどまだ読めていない作品を手に取るきっかけになるのではないでしょうか。

 

さて、私はこのブログではリトルプレスとか日記本についての感想や日記ばかり書いていますが、SFも大好きです。SF好きを公言するほど読めているわけではないのですが、この雑誌を読んで「私はやっぱりSFが好き!」という気持ちがふつふつ湧いてきたので、この気持ちの消化もかねて、私の好きな作品たちを紹介したいと思います。

 

 

目次

 

STEINS;GATE

steinsgate.jp

アニメ・ゲームとありますが、ゲームを強くお勧めします!端的に言ってしまえば攻略相手が何人かいて、攻略するために何週もプレイする…というよくあるノベルゲーム的システムなのですが、主人公に周回の記憶があり、よりよい結末にするために周回を繰り替えす…というように周回プレイのシステムをうまく利用しています。私は「周回プレイの記憶を持つ」系のゲームが大好きなので(遙かなる時空の中で3とか)、メタっぽくなりがちなこの要素をうまくストーリーに組み込んでいるのが最高です。前置きが長くなりましたが、この作品のSF要素は「タイムリープ」「世界線マルチバース)」です。主人公がとある結末を目指すために、何度もやり直すのですが、失敗も多いのです。その失敗シーンがちょっと怖かったり、この改変がにあれつながってしまうのか…と絶望したり、重大な出来事はなかなか変えることができなかったり…とプレイするこちらも、どうやったら未来を変えられるのだろうかと考えさせられます。
近年マルチバース系のSFが多いですが、仕組みを理解している前提で話が進む場合も多いので、シュタゲで「タイムリープ」や「世界線マルチバース)」の考え方を理解してから、他の作品を楽しむのもいいのかなと個人的に思っています。

 

新世界より貴志祐介

bookclub.kodansha.co.jp

アニメと小説がありますが、小説をおすすめします。1000年後の日本が舞台で、戦争によって人類の科学文明が一度終わった後に日本で暮らす子供たちのお話です。SFの醍醐味の一つに、未来が舞台だとしたときに、雰囲気だけでなく、本当に1000年後の日本はこうなっているのではないか、と想像が膨らむような緻密な世界観があると思います。本作はまさにそれで、緻密な設定と、どんどん膨らむ謎がとても面白いです。

 

 

プロジェクト・ヘイル・メアリー/アンディ・ウィアー

www.hayakawa-online.co.jp

一昨年、星野源さんがオールナイトニッポンでおすすめしていた本です。これまでもSF好きを自覚してたのにも関わらず、翻訳本は敷居が高い気がしていて手が出せていませんでしたが、普段身近で見聞きするようなアーティストが紹介していると読んでみようかなという気になりますよね。本書を読むきっかけはまさにそれだったのですが、本書はとても読みやすく翻訳本を初めて読む方にもピッタリだと思います。あらすじを書くだけでネタバレになるので(当時も帯に書かれたあらすじがネタバレだと騒がれていました)多くは書けませんが、「宇宙」・「SF」が好きな方はぜひ読んでみてください。

 

 

三体/劉慈欣

www.hayakawa-online.co.jp

中華SFに興味のある方はまず本書から読むのはいかがでしょうか。メディア化され有名になった作品ですが私は小説をおすすめします。なぜかというと映像作品だと時代背景や細かい感情が語られず三体の世界に浸るのが難しいのではないかなー思うからです。(映像としては描写されますが、文字で読むほうが情報量が多く分かりやすいと思います)
現実世界の過去の出来事から、あることがきっかけで急にSFになり、そのまま長い年月をSFしていく(SFするとは…?汗)ので、今私たちが暮らす現実と地続き感があり非常にわくわくしました。私は、世界の終わりとか、宇宙って何?みたいな謎にとても興味があるのですが、そういったものに一つ考え方を見せてくれる思白い作品です。
単行本全5冊を土日に読みヘロヘロに疲れましたが、一気読みは世界観にどっぷり浸れるのでお勧めです。

 

 

星を継ぐもの(シリーズ)/ジェイムズ・P・ホーガン

www.tsogen.co.jp

言わずと知れた古典的名作です。ずっと読んでみたかったのですが手が出せず、前述で紹介したプロジェクトヘイルメアリーで翻訳本への敷居がぐっとさがったので挑戦したところ、これがめちゃくちゃ面白い…!というかもっと早く読むべき本でした。古い作品(1977年)ですが全然先が読めなかったり、次々と明らかになる謎かがあったりして先へ先へとページが読む手が止まらなかったです。文字がかなり小さいのが慣れるまで大変かもしれませんが、新装版で文字が少し大きくなったようです。
星を継ぐものは続編があり、続編まで読んで面白い作品なので、ぜひ「ガニメデの優しい巨人」、「巨人たちの星」、「内なる宇宙(上下)」まで読んでください。私は「巨人たちの星」が一番好きです。最終巻「ミネルヴァ計画(仮題)」が近いうちに翻訳されるそうで、早く読みたいですね。現在は発売延期となっており発売日未定のようです…。

 

 

ぼくの地球を守って日渡早紀

www.hakusensha.co.jp

少女漫画の名作です。一番好きな少女漫画です!ストーリーは、地球を監視していた異星人たちがとある理由で現代の日本(1990年代)に転生して、また日本で出会い前世の記憶を話し合って過去に何があったかを思い出していきます。また、彼らの多くは高校生で、また新たな人間関係があったり…と、SF作品的な面白さだけでなく、少女漫画的な恋愛が楽しめたり、ミスリードも散りばめられていたり…とかなり楽しめる作品です。

 

 

インターステラークリストファー・ノーラン

warnerbros.co.jp

SF映画の名作です。私はこれをグランドシネマサンシャインで見たことがあるのです!!大画面4Kのインターステラーは最高の映画体験の一つではないでしょうか。
宇宙が舞台の作品は劇場映えしますね。ストーリーはもちろんですが、映像がとても綺麗で、見たことがない光景も「これが本物のブラックホールか…」と思ってしまうような、宇宙の未知についての解像度が高いです。たまに映画館で再上映されるようなので、ぜひ映画館で見ることをお勧めします。

 

 

 

以上、私のおすすめするSF作品でした。

有名どころばかりで恐縮ですが、有名なだけあってどの作品もとても面白いですよね。新しい作品に触れるたびに一番面白いかも、と思うような作品がたくさんあって、すごい界隈だな~と思っています。

BRUTUSを読んで、面白そうな作品もたくさんあったので、いつか読んだらまたブログに書きたいなと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ティンダー・レモンケーキ・エフェクト」を読んだ 

まためちゃくちゃ好きだなと思う日記に出会ってしまった。

 

ティンダー・レモンケーキ・エフェクト/葉山莉子

 

「ティンダー・レモンケーキ・エフェクト」は、マッチングアプリのTinder上でマッチング相手と日記を交換している女性の日記本だ。

 

私が日記本を好きだなと思うポイントの一つに、作者が決して聖人君主ではないというのがある。共感できるところがあるのはもちろん好きだと思うポイントの一つではあるが、それ以外に「何やってんのよ…」と半ば呆れるような、自分だったらこうはしないなというような、自分との相違をみつけると、作者のことをもっと好きだなと思う。

 

この日記本はそういった共感ポイント・相違ポイントが多く、むしろ相違ポイントのほうが多いのだが、日記の中で感情の動きをひとつひとつ丁寧に言語化していて、共感はできずとも作者の感情が読んでいる私にガツンと入り込んでくる。

また、作者は、感情や風景の描写がとても素敵で、どう素敵なのかというと私の語彙力ではうまく表現できないのだけど、例えばエモーショナルな情景を抽象的なフワフワした言葉ではなくて、地に足のついた言葉で表現する。

 

わたしたちは腹の限界値まで寿司を詰め込む。寿司で胃を満たすというのはこの世にあるしあわせの中でも享楽的なしあわせのひとつだ。

 風が気持ちよくて帰るのがもったいないので、阿佐ヶ谷まで歩こうと誘ったら快諾してくれた。夜にする散歩は、この世にあるしあわせの中でも、尊いしあわせのひとつだ。阿佐ヶ谷までといいながら、夜をひきのばすようにさらに先へと歩く。(ティンダー・レモンケーキ・エフェクト より)

 

作者はよく散歩し、色々な街に行く。友達やTinderで出会った人たちと会話をして一緒にご飯を食べ、お互いの時間を過ごすことで分かり合おうとしている。街にいる人々に慈愛を持っている。そういう日々が日記に書かれていて、読んでいる私も、色々な人と会ったときの楽しさと疲れが混ざった嬉しさみたいな気持ちになった。

 

私も、読んだ人の感情を動かすような日記を書けるようになりたいな。

 

 

 

6月17日~6月22日の日記 変な夢を見て、夫の誕生日を祝う

6月17日(月)

在宅勤務の日。週末の土日はどちらも出かけていたので疲れが取れない。夫は昨日くらいから足に真っ赤な水ぶくれができていて、病院に行ったら帯状疱疹だった。痛々しい。今日読んだ本は「セザンヌの犬」。読解力や想像力がないのか、読んでいて面白さがよくわからない。下痢の話とか汚い話があって嫌な気分だった。人との会話では汚い話とかをするのは全然気にならないのだけど本でそういう話をされるとやめてくれ、と思う。きっと私は、本には上品とか高尚とかを求めてしまっていて、勝手に他人に期待して幻滅するやつみたいだなと思った。夜、前に私がプレイしてよかった「ファミレスを享受せよ」というゲームを夫に勧めて一緒にやった。「ファミレスを享受せよ」は雰囲気も良いし、SFチックなところが面白くて好きだなと思った。こういうゲームをもっとやりたい。

 

6月18日(火)

朝から雨。雨の日はいつも同じ服になる。黒のタイトスカートが必須アイテムで今日も助かる。昼休み、やきとりおにぎり・焼しゃけおにぎり・野菜ジュースを食べて、今日も「セザンヌの犬」を読み進める。やっぱりよく分からないので、Xで「セザンヌの犬」について書いている人があまりいないけど、この本を読んで皆楽しめているのだろうか。それとも難解で皆理解できていないのだろうか。少なくとも私にはまだ早かったので、いったんこれ以上読むのは止める。

 

6月19日(水)

昨夜久しぶりにキューピーコーワヒーリングを飲んで寝たら朝全然起きれず遅刻寸前になる。髪がしっかり伸びてきたのでぐちゃっとお団子にしてなんとかする。なんとかなって助かる。
ファミマで初めてアイスコーヒーを買ってみたけど、なんだか渋く感じてやっぱりセブンのアイスコーヒーだなと思う。アイスコーヒーを飲んで、別のアイスコーヒーが飲みたくなる。今日読んだ本は「定刻に歌うハミングバード(十七時退勤社)」。十七時に退勤したあとに人々が考えていることとか、することを考える、というこの本のテーマが良い。私は残業に追われているわけではないのに残業への嫌悪感がすごい。今日の昼休みから読み始めいい感じの気分になったので、午後の勤務中も表紙を表にしてデスクに置いたまま働いた。

 

6月20日(木)

今日見た夢。仕事が嫌になって休職することにしたが、上司から「あなたの休職は認められません。休むなら毎日連絡して年休とすること」と言われ、嫌すぎて暴れる夢の途中で目が覚めた。最悪すぎる。キューピーコーワヒーリングを飲むと、朝は全然起きれないし変な夢も見るので私には合わないかもしれない。昨日残したファミマのアイスコーヒー片手に出勤してなんとかマシな気分に持っていく。サプライズ人事発表があり、以前うちのグループから違う部署に異動した方が戻ってくるらしい。優しくて尊敬できる方だったので、戻ってきてくれるのはとても嬉しいけど、あんなに優しい方が体調崩してしまうなんて恐ろしい。みんな、元気に健やかにいてほしい。

 

6月21日(金)

夫の誕生日。昨晩は寝てしまったので朝起きておめでとうを言う。昨日から「ティンダー・レモンケーキ・エフェクト」を読んでいるが、中野のLOUのことが書かれていた。LOUは私の大好きな場所で、以前ブログにも書いたが、私なんかより全然LOUの良さが伝わる文で素敵だなと思った。私も好きなものが読んだ人に伝わる文章が書けるようになりたい。退勤後、近所のケーキ屋さんでショートケーキを買い、名前プレートも頼んだら、店主のおじいちゃんが「まだチョコペンが固まってないから」となぜか味噌の空きケース(蓋なし)に入れて渡してくれた。ごみが入らないように慎重になる。今日、関東が梅雨入りした。平年より2週間以上遅いらしい。

 

6月22日(土)
一昨日くらいから髪が湿気に耐え切れなくなり、勢いで縮毛矯正の予約をしたので朝から美容院。担当してくれる方が酸性ストレートを勧めてくれたのでお願いしてみたら、ちょうどよくボリュームダウンして髪も綺麗になってくれて嬉しい。美容院の後、明日夫の妹夫婦の新築祝いに行くので、お祝いを買いに伊勢丹で買い物。そのあとは、夫の誕生日を祝うランチ(本日のメインイベント)。お店は解放感がありおしゃれでとてもよい雰囲気で嬉しい。ピザ2枚頼んだら想像以上にボリュームがすごくて満腹で、食後のバースデープレートのことを考えて不安になる。食後、サプライズでバースデープレートをお願いしていて、夫に喜んでもらえてとても嬉しい。