しめの日記帳

日記を書きます。あと読んだ本の感想とかも書きます。

【BRUTUS -夏は、SF。】を読みました 私の好きなSFについて語る

先日発売した「BRUTUS」の最新号「夏は、SF。」を発売前からずっと楽しみにしていて、最高に良かったので、今回は本誌の紹介と、私の好きなSFについて書きます。

 

BRUTUS No1011-夏は、SF。

 

表紙はドラえもん。SFはどうしても小難しいイメージがあると思うので、こういうデザインにすることで広い層が手に取りやすいですね。
内容は、シンプルにSFについての対談や、作家やアーティストの方々のおすすめ作品などが計400作品(!!)も紹介されていて、初めてSF作品に触れる方も最初の1冊を選びやすいですし、SF好きな方にとっても、お気に入りの作品が語られていて嬉しくなったり、興味あったけどまだ読めていない作品を手に取るきっかけになるのではないでしょうか。

 

さて、私はこのブログではリトルプレスとか日記本についての感想や日記ばかり書いていますが、SFも大好きです。SF好きを公言するほど読めているわけではないのですが、この雑誌を読んで「私はやっぱりSFが好き!」という気持ちがふつふつ湧いてきたので、この気持ちの消化もかねて、私の好きな作品たちを紹介したいと思います。

 

 

目次

 

STEINS;GATE

steinsgate.jp

アニメ・ゲームとありますが、ゲームを強くお勧めします!端的に言ってしまえば攻略相手が何人かいて、攻略するために何週もプレイする…というよくあるノベルゲーム的システムなのですが、主人公に周回の記憶があり、よりよい結末にするために周回を繰り替えす…というように周回プレイのシステムをうまく利用しています。私は「周回プレイの記憶を持つ」系のゲームが大好きなので(遙かなる時空の中で3とか)、メタっぽくなりがちなこの要素をうまくストーリーに組み込んでいるのが最高です。前置きが長くなりましたが、この作品のSF要素は「タイムリープ」「世界線マルチバース)」です。主人公がとある結末を目指すために、何度もやり直すのですが、失敗も多いのです。その失敗シーンがちょっと怖かったり、この改変がにあれつながってしまうのか…と絶望したり、重大な出来事はなかなか変えることができなかったり…とプレイするこちらも、どうやったら未来を変えられるのだろうかと考えさせられます。
近年マルチバース系のSFが多いですが、仕組みを理解している前提で話が進む場合も多いので、シュタゲで「タイムリープ」や「世界線マルチバース)」の考え方を理解してから、他の作品を楽しむのもいいのかなと個人的に思っています。

 

新世界より貴志祐介

bookclub.kodansha.co.jp

アニメと小説がありますが、小説をおすすめします。1000年後の日本が舞台で、戦争によって人類の科学文明が一度終わった後に日本で暮らす子供たちのお話です。SFの醍醐味の一つに、未来が舞台だとしたときに、雰囲気だけでなく、本当に1000年後の日本はこうなっているのではないか、と想像が膨らむような緻密な世界観があると思います。本作はまさにそれで、緻密な設定と、どんどん膨らむ謎がとても面白いです。

 

 

プロジェクト・ヘイル・メアリー/アンディ・ウィアー

www.hayakawa-online.co.jp

一昨年、星野源さんがオールナイトニッポンでおすすめしていた本です。これまでもSF好きを自覚してたのにも関わらず、翻訳本は敷居が高い気がしていて手が出せていませんでしたが、普段身近で見聞きするようなアーティストが紹介していると読んでみようかなという気になりますよね。本書を読むきっかけはまさにそれだったのですが、本書はとても読みやすく翻訳本を初めて読む方にもピッタリだと思います。あらすじを書くだけでネタバレになるので(当時も帯に書かれたあらすじがネタバレだと騒がれていました)多くは書けませんが、「宇宙」・「SF」が好きな方はぜひ読んでみてください。

 

 

三体/劉慈欣

www.hayakawa-online.co.jp

中華SFに興味のある方はまず本書から読むのはいかがでしょうか。メディア化され有名になった作品ですが私は小説をおすすめします。なぜかというと映像作品だと時代背景や細かい感情が語られず三体の世界に浸るのが難しいのではないかなー思うからです。(映像としては描写されますが、文字で読むほうが情報量が多く分かりやすいと思います)
現実世界の過去の出来事から、あることがきっかけで急にSFになり、そのまま長い年月をSFしていく(SFするとは…?汗)ので、今私たちが暮らす現実と地続き感があり非常にわくわくしました。私は、世界の終わりとか、宇宙って何?みたいな謎にとても興味があるのですが、そういったものに一つ考え方を見せてくれる思白い作品です。
単行本全5冊を土日に読みヘロヘロに疲れましたが、一気読みは世界観にどっぷり浸れるのでお勧めです。

 

 

星を継ぐもの(シリーズ)/ジェイムズ・P・ホーガン

www.tsogen.co.jp

言わずと知れた古典的名作です。ずっと読んでみたかったのですが手が出せず、前述で紹介したプロジェクトヘイルメアリーで翻訳本への敷居がぐっとさがったので挑戦したところ、これがめちゃくちゃ面白い…!というかもっと早く読むべき本でした。古い作品(1977年)ですが全然先が読めなかったり、次々と明らかになる謎かがあったりして先へ先へとページが読む手が止まらなかったです。文字がかなり小さいのが慣れるまで大変かもしれませんが、新装版で文字が少し大きくなったようです。
星を継ぐものは続編があり、続編まで読んで面白い作品なので、ぜひ「ガニメデの優しい巨人」、「巨人たちの星」、「内なる宇宙(上下)」まで読んでください。私は「巨人たちの星」が一番好きです。最終巻「ミネルヴァ計画(仮題)」が近いうちに翻訳されるそうで、早く読みたいですね。現在は発売延期となっており発売日未定のようです…。

 

 

ぼくの地球を守って日渡早紀

www.hakusensha.co.jp

少女漫画の名作です。一番好きな少女漫画です!ストーリーは、地球を監視していた異星人たちがとある理由で現代の日本(1990年代)に転生して、また日本で出会い前世の記憶を話し合って過去に何があったかを思い出していきます。また、彼らの多くは高校生で、また新たな人間関係があったり…と、SF作品的な面白さだけでなく、少女漫画的な恋愛が楽しめたり、ミスリードも散りばめられていたり…とかなり楽しめる作品です。

 

 

インターステラークリストファー・ノーラン

warnerbros.co.jp

SF映画の名作です。私はこれをグランドシネマサンシャインで見たことがあるのです!!大画面4Kのインターステラーは最高の映画体験の一つではないでしょうか。
宇宙が舞台の作品は劇場映えしますね。ストーリーはもちろんですが、映像がとても綺麗で、見たことがない光景も「これが本物のブラックホールか…」と思ってしまうような、宇宙の未知についての解像度が高いです。たまに映画館で再上映されるようなので、ぜひ映画館で見ることをお勧めします。

 

 

 

以上、私のおすすめするSF作品でした。

有名どころばかりで恐縮ですが、有名なだけあってどの作品もとても面白いですよね。新しい作品に触れるたびに一番面白いかも、と思うような作品がたくさんあって、すごい界隈だな~と思っています。

BRUTUSを読んで、面白そうな作品もたくさんあったので、いつか読んだらまたブログに書きたいなと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。